「CCNAって難しすぎる…」
そんな声、よく耳にしますよね。
CCNAはネットワーク系資格として有名な一方、試験範囲の広さや専門用語の多さも有名です。
ですので、初学者にはハードルが高いと感じられがち・・・。
でも本当にそんなに難しいのでしょうか?
この記事では、CCNAの難易度の実態や合格率、学習法、そして実際に合格した方の体験談までを、わかりやすく丁寧に解説していきます。
これからCCNAに挑戦しようと考えている方、今まさに勉強中で不安を感じている方にとって、少しでも勇気を持っていただけるような内容になっています。
どうぞ最後までご覧くださいね。
1.CCNAは難しすぎる?目的と位置づけ
CCNAの概要:Ciscoのネットワーク認定資格であること(基礎〜中級レベル)
CCNA(Cisco Certified Network Associate)は、ネットワーク機器メーカーであるCisco Systemsが認定する資格です。
ネットワークの基礎から中級レベルの知識・スキルを証明するものです。
ルーティングやスイッチング、セキュリティ、ワイヤレス通信、さらには最近注目されているネットワークの自動化やプログラマビリティの要素まで、幅広い分野がカバーされています。
取得によるメリット:就活、転職、スキル証明になる点
CCNAを持っていると、IT業界への就職や転職において非常に有利です。
特にネットワークエンジニアやインフラエンジニアを目指す方にとっては、スキルの証明として信頼度の高い資格です。
また、Cisco機器を扱う現場では、実務と直結する内容が多いため、即戦力としてのアピールにもつながります。
2.CCNAはなぜ“難しすぎる”と言われるのか
試験範囲が広い(ネットワーク基礎・アクセス・IP・セキュリティ・自動化など)
CCNAの特徴のひとつが、試験範囲の広さです。
ネットワークの基本的な仕組みから、IPアドレス設計、アクセス制御リスト(ACL)、VLAN設定、ネットワークセキュリティ、さらにはネットワークの自動化までカバーしています。
この幅広さが「どこから手を付けていいかわからない…」という不安につながりやすいポイントです。
専門用語・横文字が多く初心者には負荷が高い
「サブネット」「ルーティングプロトコル」「NAPT」など、聞き慣れないカタカナ語や略語が非常に多く、IT初心者の方にはとっつきにくい印象を与えます。
最初のうちは、用語の意味を理解するだけでも一苦労かもしれません。
シミュレーション問題の存在:実機操作の理解が必要
CCNAでは、単なる知識だけでなく、Cisco機器の操作スキルも問われます。
シミュレーション形式の問題では、コマンドライン操作を行いながら適切な設定ができるかどうかを判断されます。
そのため、Packet TracerやGNS3などのツールを使った練習が必要不可欠です。
試験時間が短く、問題数に対し時間管理が難しい
CCNA試験は120分で100問近くの問題に回答しなければならないです。
そのため、時間配分の難しさも合格を阻む要因のひとつです。
いくら知識があっても、タイムマネジメントがうまくいかないと、見直しができずに失点してしまうことも…。
問題文が曖昧(翻訳の難点含む)
一部の問題は英語から日本語への翻訳が直訳気味で、意味がとりにくい曖昧な文章になっている場合があります。
これが「問題の意図がわからない」と感じる要因になっているようです。
3.CCNAは難しすぎる?“本当の”難易度データ
合格率20〜35%は統計上の数字
CCNAの合格率はおおよそ20〜35%程度とされています。
資格試験としてはやや低めの数字であり、それだけにしっかりとした準備が必要だといえますね。
偏差値50〜55相当=大学の日東駒専レベル
難易度を学力的に例えると、偏差値50〜55程度の学力が求められると言われています。
大学で言えば、日東駒専クラスの学力が一つの目安です。
「決して簡単ではないけれど、適切な努力で十分合格可能」という位置づけですね。
他資格との位置関係:ITパスポート・基本情報・応用情報と比較
- ITパスポート:CCNAより簡単な入門資格
- 基本情報技術者試験:同程度かやや下
- 応用情報技術者試験:CCNAより少し上
このように比較すると、CCNAは「基礎以上・実務寄り」な資格であることがわかります。
4.CCNAは難しすぎる?学習ロードマップ
学習必要時間の目安
目安としては以下のような学習時間が必要とされています。
- IT未経験者:200〜300時間
- IT基礎あり:100〜150時間
- 実務経験者:50〜100時間
特に未経験の方は、最初にネットワークの基本概念を丁寧に理解することが大切です。
初心者に推奨する教材とツール
CCNA学習に役立つ代表的な教材は以下の通りです。
- Ping-t:日本語のオンライン問題集。試験に近い問題が多く、暗記にも◎
- Packet Tracer:Cisco公式のネットワークシミュレータ。実機に近い環境で練習できます
これらを組み合わせて使うことで、理解+演習+実機操作の3つをバランスよく学べます。
学習ステップ:基礎理解→演習→実機シミュレーション習慣
- ネットワークの基礎知識のインプット
- Ping‑tなどで問題演習と復習
- Packet Tracerで実機の操作を練習
この流れを繰り返すことで、理解が着実に深まっていきますよ。
5.CCNAは難しすぎる?合格者のリアルな体験談
Ping‑tの問題暗記だけでは不十分→理解重視で合格を掴む
「Ping-tを完璧に覚えたのに落ちてしまった…」という声もあります。
これは、問題の暗記だけに頼りすぎた結果で、“なぜその設定をするのか”という理解が欠けていたことが原因と考えられます。
理解を伴った学習が、合格への近道なんですね。
初心者でも1〜3ヶ月集中で合格したケース
IT未経験の方でも、1〜3ヶ月間集中して学習することで合格できたという例も多数あります。
大切なのは、学習時間の確保と、正しい教材・順序で勉強することです。
中年・未経験でも合格→実機学習の重要性
30代・40代でIT未経験の方でも、Packet TracerやGNS3で地道に実機操作を習得し、見事合格を果たしたという体験談もあります。
年齢や経歴に関係なく、継続することが一番の力になります。
6.“CCNAは難しすぎる”から抜け出す対策法
シミュレーター(Packet Tracer/GNS3)でコマンド手を動かす
まずは、実際にコマンドを打ってみることが理解への第一歩です。
見ているだけでは理解が追いつかないので、操作しながら覚える癖をつけましょう。
英語版&日本語翻訳併用で“シスコ語”の壁を超える
試験や教材では、Cisco特有の言い回し(通称:シスコ語)が多く登場します。
英語と日本語の両方の教材を併用し、表現のズレにも慣れておくと安心です。
時間配分を訓練:模擬試験でタイムマネジメント力を磨く
模試を使って実際の試験時間で演習を行うことで、時間配分の感覚を養いましょう。
本番で焦らず対応できるよう、数回は本番形式で練習しておくのがベストです。
分野ごとに弱点補強:分野別問題集活用
自分の弱い分野をまずは把握しましょう
その分野に特化した問題集で集中補強するのがおすすめです。
バランスよく全体を網羅しながら、苦手の克服を意識しましょう。
7.CCNAは難しすぎる?勉強法のコツ
- 最初の1週間:全体像をざっくり把握、基礎用語になれる
- 2〜4週目:アウトプット重視で問題を解く+間違えた部分の復習
- 試験前1週間:模試+復習サイクルで仕上げる
また、勉強が続かないときは、SNSで仲間を探してみましょう。
「学習記録を残す」「ご褒美を設定する」なども、モチベを維持するのも効果的です。
まとめ
CCNAは確かに簡単な試験ではありません。
ですが、「ポイントを押さえた勉強法」と「継続的な努力」によって、未経験からでも十分に合格可能な資格です。
ネットワークの理解が深まるだけでなく、就職・転職・キャリアアップにも大きなプラスになる資格ですので、ぜひ前向きにチャレンジしてみてくださいね。
あせらず、自分のペースで。
一歩一歩、着実に進んでいきましょう。