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基本情報技術者試験に不合格から再受験へ

基本情報技術者試験に挑戦したけれど、不合格という結果に落ち込んでしまった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

悔しさや焦り、そして「もう一度受けるべきかどうか」と迷う気持ち。そんな複雑な心情、私もよくわかります。

この記事では、不合格から立ち直り、再受験で見事合格を掴んだ方々の学習法や心構えをもとに、30日ルールを活かした効率的な学習戦略をご紹介します。

同じように再挑戦を考えているあなたが、自信を持って再受験に向かえるよう、しっかりとサポートいたします。

1.基本情報技術者試験、再受験前に押さえておくべき規定とスケジュール

再受験が可能になるタイミング:前回試験の翌日から申込可、受験日は30日超経過後

CBT方式では、前回の試験翌日から次回試験の申込が可能です。

ただし、実際に再受験できるのは30日以上が経過してからとなっています。

この「30日ルール」はしっかり頭に入れておきたいポイントです。

例:6月1日に不合格だった場合、受験申込は6月2日からOK、実際の受験日は7月2日以降。

焦ってすぐに再受験したくなる気持ちもあるかと思いますが、この30日間を「見直しと改善」の大切な準備期間として活用しましょう。

CBT方式の変更点といつでも受験できる通年制への移行

2023年度から、基本情報技術者試験はCBT(Computer Based Testing)方式に完全移行しました。

従来のように年2回ではなく、通年いつでも受験が可能になったのは大きなメリットです。

受験日を自分のペースで選べるため、学習スケジュールの柔軟性が格段に高まりました。

ただし、逆に言えば“ダラダラと先延ばし”になってしまわないよう、しっかり目標日を設定することが大切です。

試験申込や変更の期間(3日前まで変更可)と注意点

受験日や会場の変更は試験日の3日前まで可能です。

ただし、急な変更は空き枠の関係で希望が通らないこともあるので、できるだけ余裕を持った計画が必要です。

申込の際は、CBT-Solutionsの公式サイトを通じて登録・予約を行います。

確認メールやマイページもこまめにチェックして、手続き漏れを防ぎましょう。

2.基本情報技術者試験 再受験に至った原因分析

科目A(午前)の誤回答傾向と知識ギャップ

午前問題では「なんとなく」で解答してしまうクセがある方も多いのではないでしょうか。

再受験前には、どの分野で正答率が低かったかを過去問でしっかり分析することが重要です。

特に、ネットワーク・データベース・セキュリティなどの頻出分野で知識にギャップがあると、合格は遠のいてしまいます。

科目B(午後)の失点要因—特にアルゴリズム/擬似言語の苦手分野

午後問題では、多くの方がアルゴリズムや擬似言語の理解不足で点数を落としています。

途中で読み飛ばしたり、設問の条件を誤解してしまうことが多い分野ですね。

再受験では、この分野を避けずに向き合い、問題を「読んでから解く」訓練をしていくことがカギになります。

学習スケジュールと優先順位のミス(午前偏重・午後対策不足)

「午前の方が解きやすいから…」と、午後問題の対策を後回しにしてしまったという声もよく聞きます。

午後問題は配点も大きく、合否に直結するため、再受験ではバランスの良い対策を意識しましょう。

3.基本情報技術者試験 効率よく再受験に備える勉強法

過去問を“現状把握と弱点探し”に活用する方法(初回は時間を意識せず)

まずは過去問を使って、どの分野が苦手なのかを把握することからスタートしましょう。

最初は時間を気にせず、一問一問丁寧に解くことで、自分の理解度を客観的に見つめ直せます。

「間違えた問題」には印をつけておくと、復習がとても効率的になります。

科目A対策:過去問道場などで反復練習、苦手分野のピンポイント強化

「過去問道場」などの無料ツールを活用し、問題演習を毎日継続する習慣をつけましょう。

繰り返すことで、自然と選択肢の特徴がつかめてくるようになります。

また、苦手なテーマは要点をまとめたノートやフラッシュカードで重点的に記憶するのが効果的です。

科目B対策:擬似言語・プログラムトレース/セキュリティ問題トレーニング

午後問題では、擬似言語の文法や流れをしっかり理解することが第一歩です。

解説付きの問題集やIPAの公開問題を活用して、パターンに慣れていきましょう。

また、セキュリティの基本知識も出題頻度が高いため、用語を正確に押さえることが大切です。

模擬試験での判定目標(80%目安)と本番慣れの重要性

本番に向けては、模擬試験で安定して80%を取れるレベルが合格の目安になります。

時間配分や集中力の維持など、本番特有の緊張感にも慣れておきましょう。

模試は少なくとも2回以上、時間を測って本番形式で取り組むことをおすすめします。

学習スケジュール例:平日1時間+休日集中、21日間+模擬試験4日間+予備日

以下のようなスケジュールを参考にすると、計画が立てやすくなります。

  • 1~21日目:過去問演習+解説読み込み(平日1時間/休日3時間)
  • 22~25日目:模擬試験と復習
  • 26~30日目:予備日・弱点補強・総まとめ

「平日は無理せず、休日にしっかり集中」が成功のコツです。

4.基本情報技術者試験 再受験時の当日の流れ

CBT試験当日の流れ(科目A→休憩→科目B)と持ち物・注意点

当日は、試験会場で受付→身分証確認→PC前に案内→試験開始という流れです。

  • 科目A(午前)試験:90分
  • 休憩:15分程度
  • 科目B(午後)試験:100分

持ち物は「顔写真付きの身分証」と「受験票確認メール」。当日は10分前行動を意識して、焦らず行動しましょう。

科目Aでは「まず一周、解けるところから解答」、Bでは「わからない問題は飛ばす時間配分術」

科目Aは一周目で確実に取れる問題だけを選んで回答し、二周目で見直す形が効果的です。

科目Bでは、考え込まずに“飛ばす”勇気も大切。

配点の高い問題に時間をかけるメリハリが、合格ラインを突破するポイントになります。

5.基本情報技術者試験 実際に再受験成功した人からの教訓

ブログ事例:2度目の受験で合格、アルゴリズムの克服に注力した例

ある方は、1度目の失敗を経て「アルゴリズムと擬似言語の徹底理解」に集中し、2回目で見事合格を果たされました。

毎日の小さな努力を重ねることが、大きな成果につながるという実例ですね。

再受験に成功した人が口を揃えて言う「過去問慣れ」と「弱点特化」

成功者が共通して語るのが、過去問を繰り返して解いたこと、そして自分の弱点を徹底的に潰したこと

合格の裏には「戦略的な努力」があると実感させられます。

おわりに

再受験は決して恥ずかしいことではありません。

むしろ一度の失敗を糧にして、より確実に合格へ近づく大きなチャンスです。

今回ご紹介したように、

  • 継続学習
  • 過去問反復
  • 模試による本番慣れ

この3つを意識することで、合格はグッと現実的なものになります。

あなたの努力は、必ず次に繋がります。

どうか自分を信じて、再チャレンジに一歩を踏み出してくださいね。心から応援しています。

  • この記事を書いた人

ゆるり

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