語学

GTECと英検、どっちが難しい?レベル・目的別の徹底比較ガイド

英語の4技能(リスニング・リーディング・ライティング・スピーキング)を測る代表的なテストとして知られる「GTEC」と「英検」。

どちらも学生から社会人まで幅広く受験されていますが、「自分に合っているのはどっち?」「難易度に差はあるの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

この記事では、GTECと英検の違いをわかりやすく比較しながら、それぞれの特徴や活用方法、難易度、学習対策のポイントまで丁寧に解説していきます。

目的に合ったテスト選びの参考になれば幸いです。

1.GTECと英検、どっちが難しい?基本概要

1-1.英検とは?(制度と形式)

英検(実用英語技能検定)は、日本国内で最も歴史があり、広く知られている英語試験です。

  • 5級から1級までの7段階の級制度
  • 自分の英語力に合ったレベルから挑戦できる
  • 年間3回の実施チャンスがある
  • ライティングや面接(スピーキング)も含まれている
  • 4技能をバランスよく測ることができる

試験形式

  • 従来型の「筆記+面接」
  • コンピューターを使った「CBT」
  • 1日完結型の「S-CBT」など

1-2.GTECとは?(種類と形式)

GTEC(ジーテック)は、ベネッセが提供する英語4技能検定です。

スコア型の評価で、英検のような「合格・不合格」ではなく、自分の英語力を数値で把握できるのが特徴です。

GTECには目的や対象に応じて以下の4タイプがあります:

  • GTEC Core(中学生向け)
  • GTEC Basic(高校1〜2年生向け)
  • GTEC Advanced(高校3年生・大学受験生向け)
  • GTEC CBT(大学入試・留学希望者向け)

試験はすべてPCやタブレットを使って行われ、リスニング・リーディングに加え、ライティングやスピーキングも含まれる実践型の構成です。

GTECと英検の比較早見表
 GTEC英検
運営団体株式会社ベネッセコーポレーション公益財団法人日本英語検定協会
検定料12,960円4,500円〜10,700円 
4〜12月実施回数4回程度2回程度
試験会場47都道府県47都道府県

出典:英語学校しらべ編集長>【GTECと英検の違い】大学受験におすすめな民間試験を比較

2.GTECと英検、どっちが難しい?難易度比較

2-1.CEFR対照表で見る難易度

英語力の国際基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)をもとに、GTECと英検の難易度を比較してみましょう。

  • GTEC Basic ≒ 英検2級
  • GTEC Advanced ≒ 英検準1級〜1級
  • GTEC CBT ≒ 英検1級相当

このように見てみると、GTECは全体的に実用的でやや高難度な傾向にあることが分かります。

2-2.スコアや合格率から見る実感難易度

実際の受験者の声や合格率からも、GTEC CBTは英検1級と並ぶレベルであると感じられているようです。

とくにAdvanced以上は、高校生にとっても十分に手ごたえがある内容といえるでしょう。

一方、英検は級ごとにステップアップできるため、段階的な達成感が得られる点で、学習のモチベーションが保ちやすいという声も多く聞かれます。

3.GTECと英検、どっちが難しい?出題形式と対策のコツ

3-1.英検の試験内容と勉強法

英検では、リーディングに長文読解が多く、文法や語彙の知識がしっかり問われます。

ライティングではエッセイ形式の問題が出題され、面接試験ではテーマに沿ったスピーキング力も必要です。

最近では、コンピューター形式の「CBT」や「S-CBT」も選べるようになり、スケジュールや環境に合わせて受験しやすくなりました。

対策としては、過去問を活用した反復練習と、模範解答を分析するのがおすすめです。

3-2.GTECの出題特徴と学習アプローチ

GTECは、実生活に即した会話や場面設定が多く、より「実践的な英語力」が問われます。

PC上でのタイピングによるライティングや、録音によるスピーキングは、最初は慣れが必要かもしれません。

そのため、日頃から英語のニュースを聞いたり、自分の意見を英語で書いたり話したりする練習が効果的です。

英語の応用力を育てたい方にとっては、非常に実用的な試験といえます。

4.GTECと英検、どっちが難しい?目的別、選ぶべき試験

4-1.大学入試利用に向けて

大学入試での英語外部検定利用が進んでいる中で、GTECと英検はどちらも「みなし得点」として活用されています。

ただし、採用大学数の多さでは英検がやや優勢で、9割以上の大学が対象としています。

一方で、GTECは対応していない大学も一部ありますので、事前に志望校の条件をよく確認しておくことが大切です。

4-2.留学・海外進学を目指す場合

GTEC CBTやAdvancedはCEFRでC1相当の評価を得られることもあり、一定の留学先では利用されています。

ただし、海外の大学ではTOEFLやIELTSの方がより標準的です。

英検も準1級以上を取得していれば、国内大学の国際系学部などで有利に働くケースが多く見られます。

4-3.就職や履歴書記載でのアピール

就職活動での英語力アピールには、認知度の高さがポイントとなります。

英検は級制度が明確で、多くの企業でも広く知られています。

一方、GTECはスコアで詳細な英語力を示せるメリットがありますが、認知度という点ではやや限定的な印象があるかもしれません。

職種や企業によって評価のされ方が異なるので、活用場面に応じた選択が求められます。

5.GTECと英検、どっちが難しい?選び方のポイント

学校現場では、GTECを年に数回受ける機会が設けられており、「形式に慣れることができて緊張しにくい」という声が多く聞かれます。

特にPC操作に慣れている世代には好評です。

一方で、英検に合格することで「明確な目標があるからやる気が出た」「合格証が嬉しい」といった、モチベーション維持に役立つという意見もよく見られます。

どちらもそれぞれに良さがあり、自分の性格や学習スタイルによって向き不向きがあることが分かります。

6.GTECと英検、どっちが難しい?おすすめの選び方

大学受験や留学を見据える方には、GTEC CBTやAdvancedのようなハイレベルな試験も視野に入れておくと良いでしょう。

リスニング・スピーキングといった実践的な力も評価されるため、海外志向の強い方には特におすすめです。

一方で、就職や資格としての明確な証明を重視したい方には、英検が非常に有効です。

級制度による段階的な成長も、履歴書でのアピールに直結します。

また、両方を併用するのも賢い選択です。

たとえば、GTECで形式に慣れながら、英検で公式な資格を取得するなど、目的に応じた併用は効率的です。

まとめ

GTECと英検、どちらも優れた英語検定ですが、それぞれに向いている目的や学習スタイルがあります。

無理なく続けられる試験を選ぶことで、英語力の伸びもより確実なものになります。

「実力を磨くGTEC」「証明力のある英検」——どちらも受けてみることで、バランスの取れた英語力が身につき、進学やキャリアにもきっとプラスになるはずです。

ご自身の目的に合わせて、最も効果的な選択をしていきましょう。

  • この記事を書いた人

ゆるり

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