IELTSで高スコアを目指すうえで、語彙力は避けて通れない重要なポイントです。
リーディングやリスニングはもちろん、スピーキングやライティングでも、的確な単語を使いこなせるかどうかで印象や評価が大きく変わります。
特にIELTSはアカデミックな場面で使われる単語が多く、日常英会話だけではカバーできない専門的な語彙や言い回しが頻出します。
だからこそ、自分のレベルや目的に合った単語帳を選び、効率よく学習することがスコアアップの近道です。
ここでは、IELTS対策に役立つ単語帳の選び方のポイントと、おすすめの単語帳5冊をスコア別・学習スタイル別にご紹介します。
最後には目的別の選び方やアプリとの併用方法もまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
1.単語帳選びのチェックポイント
レベル別に学習できるか(スコアに対応)
IELTSは目標スコアによって求められる語彙レベルが大きく異なります。
たとえばバンドスコア6.0を目指す場合と7.5以上を狙う場合では、必要な単語の数も難易度も変わります。
単語帳を選ぶときは、自分の現状レベルと目標スコアに合わせて、段階的に学べる構成かどうかを確認しましょう。
スキル別対応(読む・聞く・話す・書く)
IELTSは4技能すべてが評価対象です。単語帳によってはスピーキングに特化しているもの、または4技能全般をカバーするものがあります。
「話す力を優先的に伸ばしたいのか」「総合的に語彙力を強化したいのか」を明確にしてから選ぶと、無駄なく学習できます。
音声対応の有無
発音やリスニング力も鍛えたいなら、音声付きの単語帳がおすすめです。
特にIELTSはイギリス英語寄りの発音が多く出題されるため、音声が英英辞典式なのか、イギリス発音対応なのかもチェックしましょう。
スマホアプリで音声を手軽に再生できるタイプも便利です。
学習形式(単語リスト/文脈形式/チャンク形式など)
単語だけをリスト化したもの、長文やストーリーの中で覚える文脈形式、フレーズ単位で記憶するチャンク形式など、学習方法はさまざまです。
自分が記憶しやすい形式を選ぶことで、学習効率がぐっと上がります。
2.おすすめ単語帳5選
実践IELTS英単語3500
概要:基本語1000+重要語2500をレベル別に構成。イギリス英語対応で、無料音声も付属しています。
メリット:スコアに応じた段階的学習が可能で、定番教材として安心して使えます。
デメリット:初級1000語には例文がないため、英語初心者には少しハードルが高いかもしれません。
IELTS必須英単語4400
概要:3300語+1100熟語を収録。難易度A〜Dに分類され、例文やパラフレーズも豊富です。
メリット:熟語を含む幅広い語彙を網羅でき、使い方まで学べます。
文脈で覚えるIELTS英単語
概要:トピック別のストーリー形式で約4600語を収録。長文や音声も付いており、リーディング・リスニング力の同時強化が可能です。
メリット:文脈の中で覚えるため記憶に残りやすく、試験本番でも使える自然な表現が身につきます。
スピーキング攻略 IELTS英単語
概要:スピーキング特化型。トピック別に言い換え表現や模範例を多数掲載し、音声ダウンロードも可能です。
メリット:スピーキング力を集中的に伸ばしたい方に最適です。
分野別IELTS英単語
概要:上級者向けに約5500語を分野別で収録。類義語や語源、例文も豊富で、音声も付属します。
メリット:OA7.5以上を目指す上級者の語彙強化にぴったりです。
3.目的別のおすすめまとめ
目的 | おすすめ単語帳 |
---|---|
幅広く語彙力を総合的にアップ | 実践IELTS英単語3500 |
スピーキング力を伸ばしたい | スピーキング攻略 IELTS英単語 |
リーディング・リスニングも同時に鍛えたい | 文脈で覚えるIELTS英単語 |
高スコア(7.5〜)を狙う | IELTS必須英単語4400/分野別IELTS英単語 |
初級〜中級の基礎固め | 実践IELTS英単語3500(例文不足は補助教材併用) |
4.アプリ・学習方法との併用術
単語帳は紙のままでも効果的ですが、アプリと併用するとさらに効率が上がります。
たとえば「mikan」などの単語学習アプリを使えば、隙間時間にスマホで復習できます。
また、間隔反復(Spaced Repetition)やトピック別のまとめノート作成など、自分の記憶に残りやすい工夫を取り入れるのもおすすめです。
- 朝の短時間に音声を聞く
- 夜は紙の単語帳で書き取り練習
- 週末に模擬問題で確認
このように複数の方法を組み合わせることで、語彙力が着実に定着していきます。
まとめ・結論
IELTSの単語学習では、自分の目標スコアと苦手分野に合った教材を選び、継続することが何より大切です。
今回ご紹介した5冊は、それぞれ特徴や得意分野が異なります。
まずは1〜2冊に絞り込み、日々の学習ルーティンに組み込んでみてください。
きっと本番で「知ってる!」と思える単語が増え、自信を持って試験に臨めるはずです。