2023年4月から、基本情報技術者試験の午後問題は「科目B」として生まれ変わりました。、CBT形式(コンピュータを使った選択式)に完全移行しました。
とくに出題の中心が擬似言語やアルゴリズムの読解問題に変化したことで、「何から手をつけたらいいのか分からない…」と戸惑う方も多いのではないでしょうか。
そんな時に頼りになるのが、科目Bに特化した参考書です。
この記事では、これから試験を受ける方のために、合格に導くおすすめの参考書を6冊ご紹介し、それぞれの選び方や活用法をわかりやすく解説します。
あなたの目的やレベルに合った1冊がきっと見つかるはずです。
1.基本情報技術者試験科目Bとは? 試験体系と出題傾向
科目Bの概要とCBT形式について
2023年4月から基本情報技術者試験の午後問題は、「科目B」という新形式に刷新されました。
試験時間は100分で、20問すべてが選択式となっており、CBT形式(Computer Based Testing)に対応しています。
CBTに慣れていない方は、まず画面操作や選択式問題のスタイルに慣れることが大切です。
出題比率と主要分野
科目Bの**出題の約80%**は、アルゴリズムや擬似言語に関する読解問題が占めています。
残りの約20%は、情報セキュリティやネットワーク、データベースなどの基本的なIT分野から出題されます。
この傾向を踏まえ、擬似言語やアルゴリズムに強くなれる教材選びが合格への近道になります。
2.基本情報技術者試験科目B向け参考書の選び方
参考書選びのポイントは、以下のような点を押さえておくと安心です。
CBT形式対応・出題傾向に合っているか
まず最優先は、新形式(CBT・選択式)にしっかり対応しているかどうか。
2023年以降の出題傾向に基づいて作られた参考書を選びましょう。
擬似言語やアルゴリズム問題の解説が丁寧かどうか
科目Bの中心はプログラム読解問題ですので、擬似言語やアルゴリズムの構造を丁寧に解説しているかも重要なチェックポイントです。
初心者(文系/未経験者)にも理解できる構成か
IT未経験の方や文系出身の方でも、図解ややさしい表現で理解できる構成になっているかを確認しましょう。
模擬試験形式や演習量、デジタル特典の有無
模擬試験付きや豊富な演習問題があると、実力アップに直結します。
また、スマホ対応の特典(PDFや単語帳アプリなど)があるとスキマ時間の学習にも便利ですよ。
3.基本情報技術者試験科目B対策におすすめの参考書6選
ここからは、編集部が厳選した科目B対策にぴったりな参考書を6冊ご紹介します。
『情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]』
- 特徴:出題傾向に沿った要点整理+予想問題つき
- おすすめポイント:擬似言語からセキュリティまでを網羅し、効率よく合格を目指せる一冊。
初心者でも取り組みやすく、短期集中型の方にも人気です。
『徹底攻略 基本情報技術者の科目B実践対策』
- 特徴:実践演習中心、スピード感のある問題構成
- おすすめポイント:スマホ単語帳や電子書籍などの特典がついており、スキマ時間を有効活用したい方にぴったりです。
『基本情報技術者[科目B]アルゴリズム×擬似言語トレーニングブック』
- 特徴:演習量が多く、問題を解いて理解するスタイル
- おすすめポイント:アルゴリズムと擬似言語に特化していて、手を動かしながら理解したい方におすすめです。
『基本情報技術者[科目B]ゼロからわかるアルゴリズムと擬似言語』
- 特徴:図解とやさしい説明で初心者に優しい構成
- おすすめポイント:プログラミング未経験者に特におすすめ。
擬似言語が「なぜこうなるのか」が順を追って丁寧に理解できます。
『うかる!基本情報技術者[科目B・アルゴリズム編]集中ゼミ』
- 特徴:対話形式でアルゴリズムを解説
- おすすめポイント:会話形式で読みやすく、例題や間違えやすいポイントも解説されていて、理解を深めやすい一冊です。
『キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者』
- 特徴:フルカラーイラストで直感的に理解
- おすすめポイント:インプット用教材ですが、基礎固めや復習に最適。
他の演習系参考書と組み合わせて使うとさらに効果的です。
4.学習スタイル別おすすめ組み合わせ
それぞれのライフスタイルやレベルに合わせて、効果的な参考書の組み合わせを提案します。
プログラミング初心者(文系・未経験者)向け
- おすすめ:『ゼロからわかる…』+『トレーニングブック』
図解と演習のバランスが良く、ステップアップしながら理解を深められます。
忙しい社会人・短期集中型
- おすすめ:『出るとこだけ!』+『徹底攻略』
重要ポイントだけを抑えつつ、実践演習で効率的にスキルアップできます。
アウトプット重視・直前対策派
- おすすめ:『トレーニングブック』+過去問集
とにかく問題を解きたい!という方に。本番形式の練習で試験慣れしておきましょう。
5.基本情報技術者試験科目b 学習の進め方とポイント
学習を進める際は、以下の流れを意識すると効率がアップします。
- Step1:基本概念をインプット
→ 用語や考え方をしっかり理解しておくことで、読解問題が楽になります。 - Step2:模擬問題で形式に慣れる
→ CBT形式の画面操作・時間配分にも慣れておくと安心です。 - Step3:スキマ時間に復習
→ PDFやスマホ特典を活用して、通勤時間やお昼休みに少しずつ復習しましょう。
とくに擬似言語とアルゴリズムのトレース力(流れを読む力)は、合否を分ける重要ポイントです。
まとめ
基本情報技術者試験の科目Bは、CBT形式への移行により、出題形式も大きく変わりました。
その変化に対応するには、やはり科目Bに特化した参考書の活用が合格への近道です。
- 初心者さんは「入門書+演習系」で段階的に学習
- 社会人は「効率型+実践型」で短時間でも成果を
- 演習重視派は「トレーニング+過去問」で実力を磨く
あなたの学習スタイルや経験レベルに合った参考書を選び、しっかりと対策を進めていきましょうね。
本記事が、あなたの合格への一歩となれば嬉しいです。