高校3年生・浪人生にとって、模試は受験戦略を考えるうえで欠かせない存在です。
中でも「ベネッセ(進研模試)」は、基礎学力の確認から共通テスト対策まで幅広く対応しており、多くの学校や予備校で採用されています。
本記事では、2025年度に実施されるベネッセ模試の日程を月別にわかりやすく整理し、それぞれの模試の特徴や受験のポイントについても丁寧に解説いたします。
志望校合格に向けた模試活用のヒントを得たい方は、ぜひ最後までお読みください。
1.ベネッセ模試とは?
進研模試は、ベネッセコーポレーションが主催する模擬試験で、全国規模で多くの高校・予備校に導入されています。
学力の定着度を確認するだけでなく、進路選択や志望校判定にも役立つ内容となっており、特に高校3年生や既卒生にとっては重要な指標のひとつです。
判定傾向としては、比較的「中堅~上位大学層」に向けた標準的な難易度で設計されており、全国平均を意識した判定が特徴です。
他の模試(例えば駿台模試や河合模試)に比べて、難易度はやや控えめな傾向があり、基礎力や標準問題の定着度を確認するのに適しています。
また、進研模試は原則として「学校経由の団体申し込み」が基本です。
個人での申し込みは原則受け付けておらず、必要に応じて駿台予備学校などの協力校を通じて申し込む形になります。
日程や会場の詳細は、所属学校や予備校、または「マナビジョン」などで確認しておくと安心です。
2.2025年度・ベネッセ模試一覧(日程まとめ)
3年生・既卒生を対象にしたベネッセ模試は、単独実施と駿台との合同実施に分かれています。
それぞれの模試の内容と時期を把握して、年間の学習計画に役立てましょう。
単独実施の進研模試(高3・高卒対象)
4月:総合学力記述模試
文系・理系問わず基礎的な記述力の確認を目的とした模試です。
学年初めの学力診断に適しており、自分の弱点を把握して今後の勉強に繋げることができます。
6月:大学入学共通テスト模試(マーク形式)
共通テスト本番を想定したマーク式模試です。
時間配分や問題形式に慣れるためにも非常に重要な機会です。
7月:総合学力記述模試
4月の模試と同様に記述形式で実施され、夏前の実力確認に適しています。
学習成果を一度棚卸しするつもりで受けるとよいでしょう。
駿台との合同実施(ベネッセ×駿台模試)
9月(第1回):大学入学共通テスト模試(マーク形式)
夏の学習成果を共通テスト形式で確認できる模試です。
本番までの仕上がり度を測る重要なタイミングとなります。
10月(第2回):記述模試
国公立2次や私大の個別試験を見据えた、応用的な記述力が問われる模試です。
思考力や記述力の完成度を高めるよい機会です。
11月(第3回):大学入学共通テスト模試(マーク形式)
本番約2か月前の実戦演習として、多くの受験生が受験する重要な模試です。
仕上がりを確認し、志望校の最終調整にも役立ちます。
3.模試のタイプ別比較(目的別に受験計画に役立てる)
共通テスト対策向け(マーク形式)
共通テスト模試は、時間配分・マークシート形式・設問の傾向など、実際の共通テストを強く意識した内容になっています。
特に「6月・9月・11月」の模試は本番と同様の形式・出題レベルのため、実戦練習として最適です。
これらの模試を受けることで、自分が本番でどのような状況に置かれるのかをリアルにイメージできるようになります。
また、弱点発見にも効果的で、成績の推移を見ながら学習の軌道修正を行うことが可能です。
記述力重視(記述模試)
記述模試は、思考力・表現力・論理構成といった「記述式ならではの力」を養う目的で実施されます。
国公立大学や難関私立大学を志望する方にとっては必須の演習機会です。
特に「4月・7月・10月」の記述模試は、記述の完成度を段階的に高めることに繋がります。
答えに至るまでの思考プロセスや表現の丁寧さが求められるため、時間内に適切な答案を作る練習としても有効です。
年間での受験バランス(受験回数の目安)
模試の受験回数としては、年間「7~10回」が理想的です。
毎回の結果を振り返りながら、学習の重点を調整していくことが大切です。
例えば、「4月→6月→7月→9月→10月→11月→12月(予備校主催模試)」のように、約1〜1.5ヶ月ごとのペースで受験していくと、常に自分の学力と向き合いながら学習を進められます。
4.受験申し込みと注意点
ベネッセの進研模試は、原則として「個人での申し込みは不可」となっており、学校を通じて団体申し込みをするのが基本です。
学校に通っていない既卒生や外部受験希望者は、駿台予備校などの協力校を通して申し込むことになります。
申し込み時期は模試によって異なりますが、模試実施の1か月〜1.5か月前には締切となるケースがほとんどです。
申し込み漏れがないよう、事前に「マナビジョン」や通っている予備校の案内をこまめにチェックしておきましょう。
5.まとめ・受験計画の立て方
2025年度のベネッセ模試は、記述・マークの両方の形式でバランスよく構成されており、年間を通して計画的に受験することで、着実に実力を伸ばしていくことができます。
例えば、
- 4月:基礎力を確認
- 6月:共通テスト形式で実戦演習
- 7月:記述力を再確認
- 9月〜11月:本番を想定した実戦模試で仕上げ
といった受験スケジュールを組むことで、自然と学力の完成度を高めていけるでしょう。
模試は「受けるだけ」ではなく、結果を活かして初めて意味があります。
復習と振り返りを大切にしながら、模試を味方につけて志望校合格を目指してくださいね。
皆さんの受験が実りあるものになるよう、心から応援しています。