TOEFLは、海外留学や大学院進学、就職活動など、さまざまなシーンで英語力を証明するために使われる重要な試験です。
iBT形式を中心に、試験内容や出題形式が少しずつ変わるため、対策を始めるにあたって「どの参考書を選べばいいの?」と悩む方は多いはず。
参考書選びを間違えると、せっかくの学習時間が無駄になってしまうことも。
本記事では、2025年版の最新情報をもとに、TOEFL対策に本当に使える参考書を厳選し、使い方や組み合わせ方まで丁寧に解説していきます。
TOEFLとは何か・試験概要
TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、英語を母語としない人の英語運用力を測る試験です。
一般的に受験されるのは「TOEFL iBT(Internet-Based Test)」で、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4技能を総合的に評価します。
一方、ITP形式は団体受験用の試験で、主にリーディングとリスニング、文法が中心です。
iBTは試験時間も短縮され、出題形式が少しずつ変化しているため、常に最新情報をもとにした学習が必要です。
なぜ「参考書選び」がスコアを左右するのか
TOEFL対策の鍵は「効率」です。膨大な単語や文章に取り組む必要がある中で、自分に合った参考書を使うことで、時間もモチベーションも節約できます。
逆に、自分のレベルに合っていなかったり、古い形式の問題ばかり解いていては、せっかくの努力がスコアに結びつかないことも…。
正しい参考書を選び、正しく使うことが、スコアアップへの最短ルートなのです。
本記事の想定読者
本記事は、以下のような方を対象にしています。
- TOEFL対策をこれから始める英語初学者
- 自分で学習を進めたい「自学重視派」
- スコア80〜100点以上を目指す中上級者
- 効率よく教材を使い分けたい方
これから紹介する参考書や活用法は、レベル別・目的別に整理してあるので、ご自身に合った部分から読み進めてみてくださいね。
1.TOEFL対策おすすめ参考書 選ぶときの基本ポイント
最新版であることを確認する理由
TOEFLの試験形式は、数年ごとにマイナーチェンジされます。
特にiBTでは、問題数の削減や回答形式の変更が行われており、古い参考書だと現行の形式に合っていない場合があります。
必ず「最新版」や「2023年以降対応」と記載のあるものを選びましょう。
解説のわかりやすさ・丁寧さ
英文を読むだけでなく、「なぜその選択肢が正しいのか」「文法的なポイントは何か」など、解説の丁寧さも重要です。
特に独学派の方には、初心者向けに解説されているものが安心です。
練習問題・模試の量・質
演習量が豊富で、模擬試験形式で本番に近い問題が収録されている参考書は、実戦力アップに効果的です。
解答・解説がしっかりしていることも確認ポイントです。
自分のレベル・目的(スコア目標、弱点補強、受験形式)
初心者向けの入門書から、100点以上を狙うための高度な問題集まで、自分の現在地とゴールに応じた選択が必要です。
TOEFL iBTかITPか、どちらを受験するかでも選び方は変わってきます。
セクション別対策の有無
苦手なセクション(リスニング、スピーキングなど)を重点的に強化したい方は、セクション別の特化教材が役立ちます。
総合対策本+セクション別教材という組み合わせもおすすめです。
コストパフォーマンスと持ち運びやすさ
価格帯やページ数、サイズ感も選ぶポイント。
通勤・通学中に使いたい方は、軽量のものやアプリ連動型も検討してみましょう。
2.TOEFL対策おすすめ参考書 レベル別参考書一覧
入門~初級者向け
- 超基礎からのTOEFLテスト入門(TOEFL大戦略シリーズ)/English Factor
やさしい解説でTOEFLの全体像をつかめます。初めての一冊にぴったり。 - はじめてのTOEFLテスト完全対策 3訂版/English Factor
リスニング・リーディングの基本から段階的に学べる構成。 - Z会 エッセンスシリーズ(各セクション別)/English With
リーディング、リスニングなどセクション別に学べる良書。基礎固めに最適。
中級~本格対策向け(総合対策)
- The Official Guide to the TOEFL iBT/ETS 公式ガイド
公式が出している安心の一冊。本番形式の模試もついています。 - Official TOEFL iBT Tests Vol.1/Vol.2
本試験に限りなく近い問題を体験可能。復習重視の人に◎ - Barron’s TOEFL iBT with Online Practice Tests
英語のみで解説されるため、やや中上級者向けですが、演習量は申し分なし。
セクション/技能強化用参考書(弱点補強)
- リーディング:TOEFLテストリーディング問題270
段階的に難易度が上がる構成で、読解力を着実にアップできます。 - リスニング:TOEFLテストリスニング問題シリーズ
ナチュラルスピードに慣れたい方におすすめ。音声の質も良好です。 - スピーキング・ライティング:極めろ! TOEFL iBT®シリーズ
論理展開のコツや、使える表現が学べます。テンプレートも豊富。 - 語彙:旺文社「TOEFL テスト英単語3800」
語彙対策の定番。出題頻度に応じてレベル分けされており、効率よく覚えられます。 - 文法補強:TOEFL ITP 文法スピードマスター
ITP形式対策としてだけでなく、iBTにも役立つ文法力が養えます。
3.TOEFL対策おすすめ参考書 使い分け・組み合わせ方
まずは総合1冊+単語帳でスタート
初学者やこれから対策を始める方は、まず1冊の総合参考書+単語帳から始めるのが◎。
全体像を把握しながら、語彙力を並行して強化できます。
模試・公式問題集で実戦慣れをするタイミング
全体を一通り学習した後は、模試形式の問題集で実戦演習を取り入れましょう。
本番に近い形式で慣れることで、時間配分や集中力も鍛えられます。
セクション別参考書で弱点を重点強化
苦手なスピーキング、リスニングなどは特化型の参考書で重点的に。
特に中級以上の方は、細かなスキル差がスコアに直結します。
サイクル学習(インプット → 問題演習 → 復習 → 模試)
1回解いて終わりではなく、必ず「復習」の時間を設けること。
自分のミス傾向を分析する習慣をつけましょう。
効率を高める「時間配分」「スキマ時間活用法」
通勤中に単語帳アプリを使ったり、リスニングを耳だけで聞いたり。
ちょっとした時間を積み重ねることが、大きな差になります。
4.TOEFL対策おすすめ参考書 補助教材・リソース
無料オンライン模試・公式練習問題(ETS 提供)
公式サイトにて、無料の模擬試験やサンプル問題が配布されています。
本番形式の練習に活用しましょう。
スマホアプリや単語学習アプリ
「mikan」や「Quizlet」など、移動中でも学習できるツールを活用することで、継続しやすくなります。
英語記事・Podcast・ニュース素材を使った実践訓練
TOEFLではアカデミックなテーマが多いため、NPRやBBC、National Geographicなどの英語メディアを普段から取り入れるのもおすすめです。
添削サービス・英会話メンター・模擬面接
スピーキングやライティングは「添削フィードバック」が効果的。
オンラインで添削や模擬試験を提供するサービスも活用しましょう。
5.TOEFL対策おすすめ参考書 Q&A
英語版と日本語解説版、どちらを選ぶべきか?
初学者には日本語解説付きの参考書がおすすめです。
ある程度読解力がある方や留学経験者などは、英語版の方が現地感覚に近く、学習効果も高まります。
旧版でも使えるか?
使えないことはありませんが、スピーキングの構成や問題数の違いなどがあります。
最新版を選ぶ方が無難です。
参考書を複数使うべきか、1冊を徹底するべきか?
まずは「1冊をやりきる」が基本。
やりきったあとに、必要に応じて補強するという形がおすすめです。
模試中心派 vs セクション別派、どちらが効率的か?
どちらも必要ですが、最初はセクション別に基礎力をつけ、その後に模試で仕上げる流れが理想的です。
まとめ
参考書選びのポイント再整理
- 最新版かどうか
- 自分のレベルと目的に合っているか
- 解説や問題の質はどうか
- 苦手分野を補えるか
自分の実力・目標に合わせた組み合わせが鍵
目指すスコアによって、必要な参考書や勉強法も変わります。
焦らず、自分に必要な部分から取り組みましょう。
継続と復習重視の学習ループを回そう
TOEFLは一朝一夕ではスコアが伸びません。
毎日の小さな積み重ねと、定期的な振り返りが大切です。
最後のチェックポイント(模試で現状把握、対策修正)
月に1度は模試や過去問で実力チェックを行い、弱点や改善ポイントを明確にしましょう。
計画の軌道修正も大切です。