語学

大学別 TOEFL ITP平均点を徹底比較

TOEFL ITP(Institutional Testing Program)は、大学や語学機関で広く利用される英語4技能(リスニング・リーディング・文法構造)を測るテストです。

スコアの範囲は310点~677点。

日本では留学制度・進学・英語クラスのレベル分けなどさまざまな用途に使われることが多いです。
大学別平均点を把握することは、自分が今いる位置や「これからどこまで伸ばしたらよいか」を判断する指標になります。

本記事では全国平均から大学別の比較、スコア差の要因、具体的な対策まで詳しく紹介していきます。

大学生活や留学、就職に向けてTOEFL ITPをしっかり活かすためのロードマップをお届けするので、きっとあなたのお役に立てるはずです!

1.大学別TOEFL ITP平均点の実態 全国平均は?

1-1 全国平均の推移

過去10年ほど、日本人受験者の平均スコアは約473点から467点へと、若干の下降傾向が続いるようです。

背景には、受験者の増加や英語教育改革の影響などが複雑に絡み合っていると考えられます。
また、大学によっては「公式問題集採用」「共通テスト対策との連動」など、教育内容の違いが平均点にも表れています。

TOEFL ITPの大学生平均点はおよそ467点前後と言われています。

出典:英語コーチングスクール専門サイトReLife>TOEFL ITPの日本人の平均点・大学別平均点について

1-2 CEFR基準との対応

TOEFL ITPスコアは、欧州言語共通参照枠(CEFR)にもリンクされています。

目安は以下の通りです。

  • A2(初中級)=約300~400点
  • B1(中級)=約430~480点
  • B2(上級)=約490~550点
  • C1(高度)=約550~627点以上

多くの大学では、550点以上を「高度に英語を使いこなせるC1」相当と位置づけ、留学要件や進学基準にしています。

2.大学別TOEFL ITP平均点を徹底比較

2-1 国際医療福祉大学の実例

国際医療福祉大学の例では、8期生で平均566点、7期生で562点と非常に高い水準です。

入学前後では20~28点UPしており、これは体系的な語学プログラムと演習中心の教育が裏付ける成果といえます。
日本人と留学生の比較では、留学生が若干スコアが高い傾向にありますが、日本人も着実に伸びています。

2-2 千葉大学

2016年時点のデータでは、千葉大学の平均スコアは461点。

CEFRのB2(490点程度)以上は全体の約3%にとどまっており、理系・文系ともに伸びしろが大きい結果です。

キャンパス内の英語教育施策が今後の平均点向上に期待されています。

2-3 東北大学

2021年12月実施による調査では、東北大学全体の平均は499〜536点。

特に理工系学部で高得点者が多く、550点以上を取る学生も一定数います。

文系と理工系でセクション別の得点傾向にも差があり、理工系はリーディングが強い傾向、文系はリスニング・文法に強みありと分析されています。

2-4 その他の大学

英語教育に力を入れている大学、特に外部試験を必修化している大学では、入学後にスコアが大きく伸びるケースが多いです。

500点以上の平均を記録するところも増えています。

教育制度の差異がスコアに与える影響は無視できないと言えます。

3.大学別TOEFL ITP平均点を徹底比較スコア差の要因と背景分析

3-1 カリキュラム・教育改革の影響

アクティブラーニングや英語の必修化など、教育改革がスコアアップの要因です。

特に1年次に集中して英語教育を行う学部では、入学前後の伸びが顕著です。
また、留学制度の推進によって「必ず一定のスコアを取らせる」仕組みが整っている大学もあります。

3-2 学部・学科による得点差

文系・理系・医療系で得意科目に差があり、その結果、セクション別平均にも違いが生まれています。

理系はリーディングの比重が高く、文系や医療系ではリスニングや文法で高得点を狙う傾向があります。

3-3 入学前後のスコア推移事例

実際に国際医療福祉大学では、入学前より20~28点スコアが上がった学生が多く、これは教育サポートが実を結んでいる結果です。

語学プログラムの内容や少人数制講義、定期的な模試などがその要因です。

4.目標設定のための大学別スコア目安

  • 入学時:大学平均と同等、または少し高め(約450〜500点)
  • 3年次以降:C1相当の550点以上を目指す
  • 交換留学希望者向け:600点以上を推奨(CEFR C1を確実にクリア)

これらを参考に、志望校や所属校との差を可視化し、スコアを目指した学習プランを具体化しましょう。

5.スコア向上への具体的な対策

5-1 セクション別対策

  • Listening:シャドーイングやディクテーションで「音」に慣れ、理解力を強化
  • Structure:文法演習と問題解説でルールの定着を図る
  • Reading:アカデミックな英文に触れ、速読と語彙分析力を鍛える

5-2 推奨教材・問題集・単語集

  • ETS公式問題集…本番形式に慣れるための必須教材
  • 文法強化用参考書…TOEFL用の文法演習書で基礎力アップ
  • アカデミック語彙帳…単語の用法・類義語までカバーしたものを選ぶ

5-3 大学でのクラス分け・カリキュラム活用

多くの大学ではレベル別の授業が用意されています。

自分に最適なレベルで学べるうちに、積極的に質問や課題に取り組むことが効果的です。

5-4 オンライン英会話/スクールの活用例

週1〜2回のオンライン英会話で英語の「運用力」を高めることができます。

TOEFL ITP対策専門スクールで模試やフィードバックをもとに弱点補強を行う学習スタイルが非常に有効です。

6.まとめ

大学別のTOEFL ITP平均点を知ることで、自分の位置や目標が明確になります。

大学ごとの比較を通じて、具体的なスコア目標を立て、日々の学習に取り組むことがカギです。
記事で紹介した対策や教材をうまく活用しながら、継続的な学習習慣を構築し、確実なスコアアップを目指しましょう。

あなたの学習の一助になれば幸いです。

  • この記事を書いた人

ゆるり

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